日時:令和6年4月7日(日曜日)13時40分
場所:城願寺
内容:式典、源頼朝・土肥実平主従法要、焼亡の舞、墓参など
以前の様子
0465-TEL.62-4010
〒259-0305 神奈川県足柄下郡湯河原町城堀252
今から162年前の安政5年(1858)、コレラ禍が日本を襲い、当時の城堀村・門川村・吉浜村などでは村民の多くの命が奪われました。(余談ですが、感染源はペリー艦隊の一隻のミシシッピ号の乗務員とされ、江戸では3万人とも26万人ともいわれる死者が出て、その後3年間にわたって流行、その怨みが黒船や異国人に向けられ、攘夷思想が高まる一因となったといわれます。)
城願寺にある線彫りの三十三観音像は、まさにこの時に建てられたもので、「亡くなった家族の菩提を弔う為に」「村で亡くなっていた無縁仏に」「死者が迷わず極楽へ行けるように」という願いのもとに、多くの方々の寄進により建立されたものです。
「観音経」では、観世音菩薩が衆生を救うときに33の姿に変化すると説き、その功徳にあずかるために33の霊場を巡拝すれば、現世で犯したあらゆる罪業が消滅し、極楽往生出来るとされる信仰も生まれました。
この度、改めて整備された境内の三十三観音像もまた、我が家の病死者の成仏を願うだけでなく、遠く西国に分布する33箇所の寺院を巡る体力も資金も無い者も、ここに建てる石像を拝み、名号を唱えることで等しく救われるようにとの、ご先祖方の切なる願いが込められたものでありましょう。
第90回「土肥祭」武者行列や城願寺での法要・墓参などの中止について
令和2年4月5日(日)に開催を予定しておりました湯河原町・土肥会主催の第90回「土肥祭」武者行列パレードや、城願寺での式典・法要・墓参につきまして、半年をかけ準備を進めてまいりましたが、国内で新型コロナウイルスの感染が広がり、感染拡大防止の観点からも、参加者・観客の皆様やボランティア、スタッフ等の安全確保をすることが大変難しい状況となっております。
現状では収束状況の先が見えない中、その後に実施をいたします「歴史講演会」「出陣祭」「記念式典」等の行事スケジュール上、延期とすることは難しく、やむを得ず中止することといたしました。
武者行列への参列ならびに、土肥祭法要への参加を楽しみにされていた皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますこと深くお詫び申し上げます。
今後も、よりよい土肥祭となりますよう努めてまいりますので、次回の開催にも是非ご参加くださいますようお願い申し上げます。
令和 2年3月10日
源頼朝・土肥実平 郷土史史蹟研鑽の会
土肥会会長 深澤 昌光